OTA(Online Travel Agency)とは、オンライン旅行会社を指します。オンライン旅行会社に民泊の物件掲載をすることで、旅行者や滞在者の集客が期待されます。しかし、現在OTAは多数の企業のものがあるため、どのサイトに物件情報を掲載するか悩むでしょう。今回は、OTAの選び方や主要なOTAの特徴を解説します。
OTAの選び方
OTAを選ぶ際に重要なポイントは、OTAの集客力、ターゲット層、そして手数料です。民泊事業において、これらの要素を考慮して適切なOTAを選ぶのが重要です。
集客力
まず、集客力は民泊の予約数に直結する重要な要素です。より多くの利用者が集まるOTAであれば、自分の物件をより多くの目に留めてもらえる可能性が高まります。結果として、大手のOTAや実績のあるサービスを選ぶのが効果的です。
ターゲット層
次に、ターゲット層も重要な要素です。自分の提供する宿泊施設がどんな客層にアピールするかによって、選ぶべきOTAも異なります。
たとえば、ビジネス向けの民泊施設であれば、ビジネス旅行者が利用するOTAを重点的に選ぶべきです。また、家族連れや観光客をターゲットにしている場合は、その層に訴求力のあるOTAを選択するのが重要です。
手数料
最後に、手数料も重要な要素です。利用するOTAによって手数料が異なりますので、自分のビジネスモデルや利益率に合った手数料のOTAを選ぶのが必要です。手数料が高い場合は利益が圧迫されるため、適切なバランスを考えながら選択するとよいでしょう。
OTA利用時の戦略
一般的に、利用するOTAの数を増やして集客チャネルを拡大するか、あるいは2〜3個に絞ってレビュー件数を重視するかのどちらかの戦略が取られます。ただし、一組限定の宿泊を提供する民泊は、レビュー件数が集まりにくい傾向があるため、レビュー件数を重視する戦略を取るのが望ましいとされます。
OTA物件数が増えることによる弊害と対処法
また、複数のOTAや物件数が増えれば増えるほど、情報や価格の更新が手間になります。このような場合、サイトコントローラーやPMS(Property Management System)と呼ばれるツールを活用するのが有効です。
代表的なツールとしてはねっぱん!や「Beds24、TEMAIRAZUがあります。これらのツールを活用すると、複数のOTAのリスティング情報や価格設定を効率的に管理できます。
主要なOTAの特徴
主要なOTAには、それぞれ独自の特徴や利点があります。民泊事業者が適切なOTAを選ぶ際には、それぞれの特性を理解し、自身のビジネス戦略に合致するものを選択するのが重要です。
Airbnb
まず、民泊事業者にとってお馴染みのAirbnbは、圧倒的な集客力を誇ります。一組限定の宿泊施設や現地の生活体験を提供する宿に対して強い集客力を持ち、日本国内外の利用者にアピールが可能です。手数料は15%とやや高めですが、使い勝手の良さや独自の保険サービスなど、利用メリットも多いです。
Booking.com
Booking.comは世界最大級のOTAであり、とくに欧米を中心に高い集客力を誇ります。民泊物件も掲載可能であり、多機能なマーケティングツールやプロモーションツールも充実しています。外国人集客が重要な民泊事業者にとっては、Airbnbと併せて掲載しておくのが望ましいです。
じゃらん
国内における主要なOTAとしては、じゃらんがあります。じゃらんは日本中心に高い集客力を持ち、Web・紙面の両方でのプロモーションが可能ですが、民泊物件の掲載はややハードルが高いです。
楽天トラベル
国内主要OTAとしてじゃらんに並んで有名なのは、楽天トラベルでしょう。楽天トラベルは楽天ポイントを利用できるため、ゲストにとって利便性が高く、楽天Vacation Stay経由で他の主要OTAにも情報が転載されるため、一括管理が可能です。
OTA利用以外で集客する方法
民泊事業において、OTAからの集客が主流ではありますが、それ以外にも集客の方法が存在します。
自社サイトを活用する
自社サイトを活用した販売方法も有効です。自社サイトに予約機能を搭載し、自ら販促活動をおこなうと、長期的にはOTAよりも高い利益率を確保する可能性があります。ただし、これには一定の費用や労力が必要です。
自社サイトを活用した販売方法では、まずサイト構築や予約システムの導入などの初期投資が必要です。さらに、広告費用やSEO対策も必要になりますが、うまくリピーターを獲得すると、長期的な安定収益を見込めます。
各種プロモーションの活用
また、自社プロモーションの手段として、国内外の旅行雑誌やWebメディアへの広告出稿、SNS広告、Googleホテル広告、SNSでのプロモーション投稿が考えられます。これらの手法を活用する際には、どの言語でどの国に対して重点的にプロモーションをおこなうかを考える必要があります。
そのためには、相応の語学力やマーケティング力、媒体の把握力が必要です。民泊事業が規模の小さいため、広告代理店に依頼しても投資回収が難しい場合もあります。
したがって、自分が得意とする言語でSNS投稿を地道におこない、無料の自社販促施策を継続することが効果的と言われています。その際には、OTA経由の予約にプラスαする形で、コツコツと効果的な自社販促活動をおこなうのが重要です。
まとめ
民泊事業において、適切なOTAの選択や自社サイトを活用した販売方法の重要性はとても大きいです。主要なOTAを理解し、集客力や手数料、ターゲット層に合った選択をおこなうことが成功の鍵となります。また、OTA利用以外の集客方法も存在し、自社サイトや各種プロモーションの活用で高い集客効果を期待できるでしょう。民泊事業を成功させるためには、OTAと自社の販促活動を組み合わせた戦略の構築が欠かせません。
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