
副業で民泊経営したいけれど、失敗しないか不安とお悩みではありませんか。コロナ過が明けて外国人観光客が戻ってきた昨今、民泊事業に魅力を感じる方も多いことでしょう。そこで本記事では、副業でおこなう民泊経営のメリットや注意点について解説します。この記事をお読みいただき、民泊経営に対する不安の払拭にお役立てください。
民泊を副業で行う4つのメリット
具体的に、副業で民泊をおこなうとどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、副業民泊で得られるメリットを紹介します。
毎月給料以外の収入が入る
副業で民泊をおこなえば、ゲストの利用がある限り毎月給料以外の収入が得られます。さらに、宿泊予約サイトに登録すれば、自分で集客する必要がなく自動的に予約が入るため、少ない労力での安定収入が実現します。
運営代行会社の利用で不労所得が得られる
民泊は運営代行会社に委託することも可能です。2018年に施行された民泊新法以降、運営代行会社の登録が増加しています。代行会社に委託することで、予約の管理、ゲストとのやり取り、清掃業務、価格調整などの面倒な手間が省け、不労所得モデルが構築できます。代行会社の委託料金は、月額1.5~10万円程度までと幅広く、内容やクオリティによりさまざまです。
民泊施設を自分で利用できる
事前に民泊をゲストに貸さない日を決めておき、自分たちで利用することも可能です。景色のよいリゾート地に民泊施設を所有していれば、休日に家族や友人と楽しむことも大きな魅力です。ただ、リゾート地によっては、規約により宿泊事業が禁止されている場合もありますので、事前の調査が必要です。
外国人観光客から言語や文化を学べる
時間に融通が利くのであれば、敢えて運営代行会社に委託せず、自分で民泊運営することで得られるメリットもあります。世界中から訪れる外国人観光客と交流することで、異国の言語や文化が学べます。さまざまな価値観や考えを肌で感じることは、刺激的で有益な体験となるでしょう。
民泊を副業で行うデメリットはある?
民泊には、給料以外の収入が得られる一方で、リスクや注意点などのデメリットも存在します。ここでは、副業で民泊をおこなうデメリットについて解説します。
近隣トラブルのリスクがある
ホテルと違って民泊には常駐のスタッフがいないため、ゲストのマナー違反によって近隣から苦情を受けるリスクがあります。文化や考え方が大きく違う外国人観光客の場合には、悪気なくマナー違反をおこなってしまう場合もあります。また、民泊に対して良いイメージを持たない方も多くいらっしゃるため、騒音やごみ捨てなどのトラブルが生じないよう、事前の対策が必要不可欠です。
法改正で影響を受けるリスクがある
民泊新法はもちろん、旅館業法や消防法、建築基準法などの民泊が関わる法律は年々改正されています。法改正は民泊にとって緩くなるものもあれば厳しくなるものもあり、民泊施設の営業に悪影響となるものもあります。そのため、早期の資金回収、余裕資金の用意など事前のリスクヘッジが欠かせません。
まとまった初期費用が必要
民泊はまとまった初期費用が必要な事業のため、ハードルが低い副業とはいえません。民泊開業の初期費用は、安くても50万円程度、高ければ数千万円が必要となります。地域や物件の程度により異なりますが、ファミリータイプで150~350万円程度の初期費用が一般的です。また、物件の金額によっては銀行融資の利用が必須となるため、事前の信頼に足る不動産業者探しも重要です。
毎月利益が出る保障はない
民泊など宿泊事業の収支は毎月一定ではありません。4~10月の繁忙期と11~3月の閑散期では売上が段違いです。また、コロナのような突発的な事由により売上が大打撃を受ける可能性もあるため、余裕資金の準備など、ある程度の経営体力が必須の事業となります。
民泊営業の成功と失敗を分けるポイント
ここからは、民泊の成功確率を上げるため、民泊の成功と失敗を分けるポイントについて解説します。
物件選びに全力を尽くす
民泊で多くの予約を取るためには、立地と建物にこだわることが重要です。需要の高い立地でなければ多くの利用客は獲得できません。地域の年間観光客数や宿泊客数、国別の来訪率などのデータを収集し、近隣宿泊施設の稼働率や好評の理由を調べ、総合的に採算が取れる立地かを判断します。
また、建物においては、清潔感があるか、古臭い印象を与えないか、リビングは開放的か、水廻りは綺麗かなど、後々に多額な改修費用がかからない物件を選ぶことが重要です。
投資と節約のメリハリをつける
民泊は、お金をかけ過ぎれば利益が出ませんし、節約し過ぎれば利用してもらえません。家具やダイニングセット、照明やマットレスには十分に投資し、一方で、リネンや消耗品などは安くて良いもので節約するバランス感覚が重要です。コストにとらわれ過ぎてしまうと、チープな印象の民泊になってしまうため注意が必要です。
まとめ
今回は副業民泊のメリットと注意点について解説しました。副業で民泊をおこなうメリットには、毎月入る給料以外の収入、運営代行会社の利用による不労所得、自分も民泊施設を利用できること、異国の言語や文化を学べることなどがあります。一方でデメリットには、近隣トラブルのリスク、法改正のリスク、多額の初期費用、利益の保障がないことなどが挙げられます。
さらに、民泊営業の成功と失敗を分けるポイントとして、物件選びに全力を尽くすこと、投資と節約のメリハリをつけることが重要です。副業をお考えであれば、ぜひこの記事にある内容を参考に、給料以外の別収入が入る民泊ビジネスに挑戦してみませんか。