民泊の開業を考えるとき、1泊あたりの値段設定をどのようにすれば適正なのでしょう。平均的な価格を参考に値段を決めたいはずです。適正価格で、集客も望める値段設定ができる方法をお伝えします。また、イベント事やキャンペーンなどの開催を合わせると、さらに効果的に集客ができるのでおすすめです。
民泊の平均的な価格について
民泊の平均的な価格について調べる必要があります。早く調べられるのは、地図アプリで周辺地域を調べる方法です。開業する地域の近くの相場がわかります。全体的な相場は、サイトを使うと効率的に調べられます。
地図アプリで周辺地域を確認
地図アプリを使えば、周辺地域の民泊の価格を調べられます。地域を指定すると、その範囲で営業している民泊の値段がわかります。他店と同じ足並みで揃えたい、もしくは他店と差をつけたいという場合に効果的でしょう。
地図アプリでの確認は、時期によって表示される値段が違います。繁忙期ではやや高くなる傾向にあるので、時期をずらして複数回確認してみると平均がとれて適正価格の設定に近づきます。
サイトで全体の平均を確認
サイトで全体の平均を確認することも可能です。サイト全体では、全国の民泊を分母とした平均値がわかります。全国平均を参考に宿泊費を設定したい場合におすすめです。地域差が少なからずあるので、基準として参考にするくらいがちょうどよいかもしれません。
また、最初に設定していた価格との比較ができるので、高すぎる値段設定にも気づけます。始めたころに派手な価格設定をすると、集客できなくなるので確認しておきましょう。
適切な価格設定を決めるには?
適正な価格設定を行うには、どのようにするのがベストなのでしょうか。答えは、他店の口コミをチェックする。アメニティの充実度を売りにする。清掃料などを含めた価格である。この3点を押さえて値段を決めます。
他店の口コミをチェック
他店の口コミをチェックしましょう。すでに価格を決めて運営している民泊であれば、少なからず口コミが投稿されています。値段についてか、サービスについてか、立地などについてか、内容を確認しましょう。宿泊料金に対してどこが良いサービスで、どこが足りないサービスなのかがわかります。価格設定だけでなく、サービスの参考にもできるのがポイントです。
アメニティの充実度で決める
アメニティの充実度も価格設定の参考になるデータです。民泊では、ホテルとは違いアメニティが少ない場所も多いです。宿泊する人との距離が近いからこそ民泊の良さはありますが、アメニティは多いほうが、とくに女性客は嬉しいです。価格を少し高めに設定するのであれば、アメニティを充実させていることを売りにしてもよいでしょう。
清掃料などが含まれていることを確認する
民泊の料金には清掃料などサービスに関わる費用がかかります。ホテルはその値段も含めて宿泊料金としているのに対して、民泊では別途です。あとから思ったよりも高額だったという評価では、リピーターは望みにくいです。何度も利用してもらうためにも、清掃料などすべて含まれていてちょうどよい値段というラインを狙いましょう。
期間限定割引やレビューキャンペーンを実施するのもあり
期間限定割引や、レビューなどを用いたキャンペーンを行うのもよいでしょう。国内外の大型連休では、大きな移動が見込めるので、宿泊施設にとってかきいれ時です。開業したばかりの民泊では、レビュー投稿で割引などのキャンペーンも相性が良いはず。オープン割など独自で打ち出すキャンペーンを考えるのもおすすめです。
国内外の大型連休はチャンス
国内外の大型連休は宿泊客を招くチャンスです。ゴールデンウィークや年末年始など、国内だけでなく海外にも目を向けてキャンペーンを実施しましょう。とくに海外の宿泊客は、日本の文化を身近に感じられるため好んで民泊を選ぶ場合があります。値段のお得さや、サービスの充実度などで値段以上の旅行にしてもらえるチャンスです。ぜひ有効に使いましょう。
レビュー投稿に関連した割引
レビュー投稿に関する割引もおすすめです。開業したばかりでは、まだレビューがなく、快適に過ごせる場所であるかがわかりません。そこで、宿泊してくれたお客さんに対して、レビューを投稿してもらえたときに配れるクーポンなどを用意すると良いです。次回宿泊時に使える割引券などであれば、リピートを促すきっかけを作れます。
オープン割引など独自の設定も
オープン割など、民泊独自のキャンペーンをつくるのも良いです。閑散期などどうしても客足が途絶えてしまうときはあります。その時期を逆手に取り、安く泊まれる、体験ができるなどのキャンペーンを作って話題性をもたせましょう。これらをあらかじめ踏まえた料金設定をするのも方法のひとつです。
まとめ
民泊の料金設定を行う方法は、おもに2種類あります。ひとつは、開業する周辺を地図アプリを使って料金を調べる方法です。周辺地域の平均がわかるので、不自然な価格設定になりづらいのが特徴です。もうひとつは、サイトで平均額を調べて設定する方法です。全国平均を参考にしているので、地域差も考慮して料金を決めるとさらに良いでしょう。
他店の口コミなどを確認して、価格とサービスの相互性を確かめることも忘れてはいけません。大型連休やレビュー投稿などによるキャンペーンの開催で、さらに客足を増やせる取り組みを考えることも、価格設定において重要になります。