民泊を始めるときにリフォームはしなければいけないのでしょうか。結果としては、必ずしも必要ではありません。しかし、生活感のあふれる場所を宿泊スペースとして貸し出すには抵抗がある場合も多いです。宿泊客として狙うターゲット層なども考えてリフォームに踏み切りましょう。
民泊を始めるのにリフォームは必要なのか
民泊を始めるのにリフォームはしなくてはいけないのか、答えはどちらでもよい、となります。必ず行わなければいけないという法律などはありません。しかし、目的やターゲットによっては整備したほうがよいポイントもあるので、検討はしたほうがよさそうです。
必ずしも必要ではない
民泊は、民家を宿泊施設として貸し出すことです。ホテルや旅館と違って、訪れた土地の生活を肌で感じられるのが人気です。生活感や落ち着く感覚、くつろぐという面でセールスポイントを見出している民泊は、必ずリフォームしなければいけないわけではありません。しかし、老朽化が進んでいる場所や、不便に感じているところがあれば、リフォームをしたほうがいいでしょう。
差別化を図るなら必要
民泊として差別化するのであれば、リフォームを検討したほうがよいでしょう。民家に個性をつくるには、後付けで装飾を加えるのが一般的な手段です。カラフルな建物、にぎやかな内装、掘りごたつを入れるなど、特色を設けるのであればリフォームは必要です。特色があればお客さんも興味をもちやすいでしょう。
外国人向けならしたほうが良い
外国人向けに民宿を開業するのであれば、リフォームはしたほうがよいでしょう。外装・内装問わず、古きよき景観を残しながらも、外国人に日本の文化として受け入れてもらいやすい設備にすることが大切です。
たとえば、お風呂です。入浴は日本人ならではの習慣です。外国ではシャワーを浴びる習慣が多いので、立ちながらシャワーを浴びられるスペースを十分に取る、といった歩み寄りをするとよいでしょう。
リフォームを行うメリット・デメリット
リフォームを行えば、必ずメリットとデメリットがついてきます。メリットは、清潔感や設備の充実度が感じられることです。デメリットは、コストがかかることです。どちらに重きをおいて考えるのか、参考にしてください。
メリット
メリットは、清潔感や設備の最新さによって充実度が感じられることです。リフォームして最新モデルや準最新モデルへ変更している設備もあるでしょう。見た目がきれいであれば、使う人も気持ちよく利用できるので、総合的な満足度が高くなります。
外国人向けに作った設備も、日本人にとっては非日常の空間とも取れる設備です。新しい宿泊施設として関心をもってもらえるきっかけづくりにもできます。
デメリット
リフォームをすればどうしてもコストがかかります。補助金などを使っても、実費額はあるので民宿の運営でカバーできるかを考えながら踏み切ることも大切です。築年数が経っている場合や、住居として長年使ってきた建物は、全面リフォームが必要な場合もあります。費用も時間もかかるので、相談して決めることをおすすめします。
リフォームを行う際の注意点
リフォームを行うときの注意点として、法律にもとづいたリフォームを行うこと、立地を意識した内装にすることに注意してリフォームしましょう。せっかくリフォームしても、消防法の基準を満たしていなければ営業はできません。確認は必ず行いましょう。
消防法を確認する
消防法の確認は最初に行いましょう。営業する場合には、法律で定められた基準を満たしている必要があります。旅館や民泊では消防法がそのひとつです。防火設備や避難経路、火事などのアクシデントが起きにくい設備を設けることがマストです。どの場所に設備を設けるか、避難経路はどこか、などを確認しながら進めましょう。
また、リフォームをするときに、逃げにくい造りにならないよう工夫することも必要です。消防法は、基準を満たしていなければ営業ができません。基準を満たしているか、業者と相談や確認を行ってリフォームすることが大切です。
立地や目的を意識した内装にする
立地や目的を意識した内装にすることが大切です。リフォームするのであれば、居心地のよい、過ごしやすい空間にしましょう。自然豊かな場所であれば、緑や川・海が見やすいロケーションにするとよいです。アットホームな温かみのある場所を提供するのであれば、木などの素材にこだわった内装などの工夫ができるでしょう。せっかくリフォームするのであれば、お客さんが泊まりたい、行ってみたいと思う場所をつくるべきです。立地や目的を意識した内装にするとよいでしょう。
まとめ
民泊を始めるときにリフォームは必要なのか、について解説しました。リフォームは必ずしも必要ではありませんが、目的やターゲットによっては必要になることがあります。住居を民宿として使う場合や、老朽化した設備がある場合、外国人をターゲットにする場合などは検討したほうがよさそうです。
コストがかかるので、行うかはメリットと吟味して決めるのがベストです。リフォームするときは、消防法なども確認しましょう。リフォームをしてから消防法の基準を満たしていないことがわかると、営業ができません。また、内装も立地や目的を意識してデザインできるとよいでしょう。